視覚情報センターだより 令和7年9月号

令和7年9月15日発行第640号

視覚情報センターだより
令和7年9月号

***今月のメニュー***

1.お知らせします
2.教えて!! 社会資源
3.中村哲の「情報メッケンジャー」
4.ピッカピカ新刊紹介 -点字図書・録音図書紹介

宮城県視覚障害者情報センター
〒980-0011 仙台市青葉区上杉6-5-1
TEL 022-234-4047
FAX 022-219-1642
(夜間・閉館日は留守番電話をご利用下さい)


■■1 お知らせします

■(1) 宮城県視覚障害者情報センターの愛称について
宮城県視覚障害者情報センターの愛称について、新センター完成1周年を機に、より一層地域に開かれたセンターを目指し、皆さまに親しまれる身近な施設として多くの方々に利用していただけるよう、広く募集をいたしました。
その結果利用者の皆さま、奉仕員の皆さまから50通を超える応募をいただきました。選定会議及び宮城県の判断により以下のとおり愛称を決定しました。

愛称 「アイてらす みやぎ」

こちらは当センター利用者の方から応募いただいた作品で、「視覚障害者の方々やそのご家族がくつろいで交流でき、自分らしく居られる場所であること、利用者の皆さんの前向きな未来を照らす存在であってほしい」という思いが込められております。
また、「アイ」や「てらす」には「Eye=目・視覚、I=私、愛、相」「テラス=建物外部の開放的空間、照らす」と多様な意味も含まれています。
「県内の視覚情報に関する支援が必要な方々やそのご家族などに親しまれる愛称」をコンセプトに選考しました。これからも愛称とともに視覚障害者情報提供施設として広く県民の皆様に親しんでいただけるよう努めて参ります。変わらぬご利用をよろしくお願いいたします。

■(2) 情報センター機器講習会について
【日曜講座】
今回は、iPhoneでのインターネットの閲覧について行います。
シリを使って検索、サファリを使って検索やページを閲覧する際のページ閲覧時の便利なジェスチャー、ブックマークへの登録履歴からページを開くことなどを行う予定です。
初めての方の参加も歓迎いたしますのでお気軽にどうぞ。iPhoneをお持ちでない方には貸出用の端末を準備いたします。
日時:令和7年10月5日(日) 10時~15時
場所:閲覧・交流スペース
午前の内容 — iPhoneでのインターネットの閲覧
午後の内容 — ICTサロン(情報機器よろず相談会)
定員:4名程度(午前・午後のみの参加も可)
申し込み・締め切り:9月29日(月)
午後の参加の方は、お申し込み時に支援を受けたい内容をお知らせください。
【水曜講座】
毎週水曜日の午前9時から10時までよろず相談会を開催しております。予約・申し
込み不要です。

■(3) 視覚障害者情報交流会のお知らせ
前月号に引き続き、情報センター主催の情報交流会の開催についてお知らせします。皆さんで集い、情報を共有する場にしたいと思っておりますので、お近くで開催の際は、お気軽にご参加ください。
視覚障害者向けの日常生活用具や、便利グッズなども展示しますので手に取ってご確認・体験いただけます。

1 松島町 10月10日(金) 13時~15時30分
会場:松島町文化観光交流館 アトレ・るHall 1階 会議室
内容
「こんなときどうすれば?知って得する福祉情報」、懇談会、便利グッズの紹介・ 体験

2 東松島市 10月14日(火) 13時~15時30分
会場:老人福祉センター
内容
耳で楽しむ読書「デイジー図書の紹介」、懇談会、用具・便利グッズの紹介・体験

3 石巻市 10月20日(月) 13時~15時30分
会場:ささえあいセンター 3階 ささえあいホール
内容
耳で楽しむ読書「デイジー図書の紹介」、懇談会、用具・便利グッズの紹介・体験

4 多賀城市 10月24日(金) 13時~15時30分
会場:多賀城市立図書館 2階 SHARE LOUNGE多賀城
内容
耳で楽しむ読書「デイジー図書の紹介」、懇談会、用具・便利グッズの紹介・体験、図書館見学

5 美里町 10月28日(火) 13時~15時30分
会場:駅東地域交流センター 1階 多目的ホール
内容
「視覚障害者に対する福祉制度について」、懇談会、便利グッズの紹介、体験

このほかにも、各地域で開催しますので、お近くの方、近隣地域の方もお気軽においでください。会場でお待ちしております。

(4) すいてん会のお知らせ
10月のすいてん会は、「ソーシャル・ビュー」と題して、みなさんで語り合いながら絵画を楽しむイベントを行います。
名画(もちろんレプリカですが)をグループ毎に言葉のみで鑑賞するもので、目に見えるものだけでなく鑑賞する人が思ったこと、印象、思い出した経験など、主観的な意味も語り合います。
通常の美術鑑賞は静かな美術館で鑑賞するので、声を発せず内向的な楽しみになりがちですが、今回は積極的に声を出してグループの仲間とやりとりしながら作品を鑑賞しましょう。
利用者のみなさんはもちろんですが、奉仕員の方の参加も歓迎しますのでお気軽にご参加ください。
日時:10月15日(水) 13時~15時
締め切り:10月14日(火)

■(5) 差し上げます
以下の資料を差し上げます。
なお、先着順とさせていただきますので、ご希望の方はお早めにお申し込みください。お一人様3タイトルまでとさせていただきます。
締切は、10月15日といたします。

【点字版】
〇心の糧 8月号
○点字厚生 310号
〇にってんボイス 8月号
〇ふれあいらしんばん 7月発行
〇ワールド・ナウ 第62号
〇石川県広報誌 6月号
〇日本語反省帳-間違いだらけのあなたの日本語 岩淵匡/著 全3巻
〇体と心の疲れが消えていく「滋養食」- すべての不調は、「内臓疲労」が原因だった! 藤田紘一郎/著 全2巻
〇悩みを笑い飛ばす力 – 一休さんの禅的思考 枡野俊明/著 全2巻
〇「さ・か・さ」の学校 – マイナスをプラスに変える20のヒント 加藤登紀子/著 全2巻

■(6) サピエサポートセンター 受付曜日・時間変更のお知らせ
9月2日(火)から、サピエサポートセンターの受付曜日と時間を変更いたします。
TEL:06-6131-6236(東日本エリア)の受付を週3日から週5日に拡大します。
また、東日本エリア・西日本エリアとも、昼休みの時間を設けます。
お急ぎの場合はエリアに関わらずお問い合わせください。
TEL:06-6131-6236(東日本エリア)火~土 10時~16時30分
(11時30分~12時30分は昼休み)
TEL:06-6441-1171(西日本エリア)火~土 10時~16時30分
(12時30分~13時30分は昼休み)
※祝祭日・及び休館日を除く

■(7) 「見えない・見えにくい方の安全な鉄道利用のための歩行講習会」開催のお知らせ
見えない・見えにくい方にとって、鉄道を利用して出かけるということは、危険な思いと隣り合わせというイメージを持たれている(あるいは実際に経験した)方も多いのではないでしょうか?
ですが、鉄道の安全な利用方法を知り、安心して出かけられるようになれば、日本全国どこにでも行くことが出来ると言ってもいいくらい、外出の幅が広がります。
今回の講習会を通して、そうした可能性を広げるためのお手伝いが出来ればと思っております。皆さんのご参加をお待ちしています。
1 日時:2025年11月6日(木) 10時~12時15分
2 会場:JR仙台駅 (集合場所は2階中央階改札口前)
3 対象:視覚障害がある人 (手帳の有無は問いません)
4 内容
① 体験しよう
音声での券売機の使い方、鉄道利用時の安全確認の方法などを、実際にホームを歩き、停車中の電車で乗り降り体験をします。
② 聞いてみよう
皆さんが駅や電車を利用する時に、駅員さんにホーム移動や電車乗降の誘導サポートをお願いするという方法があります。では、どのようにお願いすれば良いのか、どのような事をお願いできるのかなど、実際に駅員さんに聞いてみましょう。それ以外にも、知っていて損はない情報など、教えてもらえるかも…?
5 費用:無料
6 定員:10名(視覚障害当事者人数として)※応募者多数の場合は抽選
7 申し込み:2025年10月17日(金)午後5時まで下記連絡先に電話で申し込み
8 問合せ・連絡先
日本盲導犬協会仙台訓練センター 視覚障害サポート部
TEL:022-226-3910

■(8)  仙台短篇映画祭(ユニバーサル上映)のお知らせ
9月20日~23日までせんだいメディアテークで行われる仙台短篇映画祭のユニバーサル上映についてお知らせいたします。
1.日時
9月23日(火・祝日) 11:00~13:10
2.場所
せんだいメディアテーク 7階スタジオシアター
3.このプログラムについて
ユニバーサル上映『タリナイ』 Hプログラム
父が過ごした最期の地をめぐる、宮城県亘理町在住の佐藤勉さんを記録したドキュメンタリー。当プログラムは、「ユニバーサル上映」として、日本語字幕付きで上映し、ご希望する方にFMラジオを貸し出し、イヤホンで音声ガイドを聞きながら映画を楽しむことができます。
上映後は、大川史織監督によるリモートでのゲストトークを開催します。
4.作品紹介文
1945年4月。ひとりの日本兵が戦地マーシャル諸島で命を落とした。補給が絶た
れたことによる飢えであった。2016年4月。74歳になった息子は、マーシャル在住
歴のある若者3人とともに、父が過ごした最期の地をめぐる旅に出た。ひとりの日本兵の魂を追いかけつつ、不意にマーシャルの人々の「記憶」に触れ、慌てる。これは、ただの慰霊の旅なのか?美しい海と陽気なウクレレが心にざわめくドキュメンタリー。
5.料金
当日チケット 1500円
障害者手帳をお持ちの方は、800円。お付き添いの方1名まで無料。

 

■■2 「教えて!! 社会資源」 ~宮城県立視覚支援学校理療科~

宮城県立視覚支援学校は、視覚に障害のある方を対象とした県内唯一の教育機関です。本校は、昨年度、創立110周年を迎えた歴史ある学校で、幼稚部、小学部、中学部、高等部普通科、そして、職業教育を行う理療科が設置されています。現在は、校舎新設のための建て替え工事を行っており、慌ただしい中ではありますが、毎日、沢山の幼児児童生徒が元気に登校しています。今回は、その中でも理療科について詳しくお話ししていきます。

■理療科について
理療とは、あん摩・マッサージ・指圧、鍼、灸を用いた治療を指し、「三療」と呼ばれることもあります。理療は、東洋医学の一分野として、理論・技術が確立された医療であり、また、視覚障害者の職業としての歴史もありますが、これらは国家資格のため、施術を行うには、年に一度行われる国家試験に合格する必要があります。本校の理療科は、この3つの資格習得を目指す学科となります。

■理療科の3つの課程について
本校理療科には、高等部保健理療科、専攻科保健理療科、専攻科理療科の3つの課程があります。理療科の学習内容には、解剖学や生理学、東洋医学などの理論科目、あん摩・マッサージ・指圧などの実技科目、外来の患者様を施術する臨床実習などがあり、どの科においても基本的な学習内容は変わりません。では、3つの課程の違いは何なのでしょうか。
それらの大きな違いとしては、まず入学条件があります。高等部保健理療科は、中学卒業資格を条件とし、国語や数学などの教養科目と平行して、理療の専門知識を学んでいきます。卒業時に得られる資格は、あん摩・マッサージ・指圧師国家試験受験資格のみであり、学習期間は3年です。専攻科保健理療科、専攻科理療科はこれとは異なり、高校卒業資格を有していることを入学条件としています。学習期間はどちらも3年ですが、専攻科保健理療科はあん摩・マッサージ・指圧師のみを、専攻科理療科は、これに加え、はり師、きゅう師の3つの資格を同時に目指す学科になります。

■学習について
理療科での学習は、西洋医学や東洋医学に加え、実技科目があることなど、より専門的な内容となっています。初めは「授業についていけるかな?」と不安に思う方もいらっしゃいますが、理療科では、生徒の実態に応じた学習を進めるほか、補助具やICTを活用し、視覚障害へのサポートも充実しているため、入学した生徒は、立派な施術者として卒業していきます。また、校内での学習のみならず、校外での実習や治療院見学など、専門的知識を深める行事もあり、広い視点から学習に取り組むことができます。

■進路について
卒業後の主な就職先は、訪問マッサージ事業所、老人保健施設、整形外科等の病院、治療院などです。また、ご自身で治療院を開業される方もいます。生徒の要望をもとに、それぞれにあった進路先を、丁寧に検討していきます。

■入学相談等に関するお問い合わせ
理療科への入学をお考えの方や、理療科についてもっと詳しく知りたい方は、以下までお問い合わせください。

[問い合わせ先]
宮城県立視覚支援学校相談支援センター
教諭 狩野敏彦または中澤由美子まで
電話:022-234-6333
E-mail:myg-shikaku-soudan@od.myswan.ed.jp

 

■■3 中村哲の「情報メッケンジャー」

皆さんいかがお過ごしですか?今回は視覚障害者のためのネットラジオ、「JBS日本福祉放送」を紹介します。
ここからは、先方からいただいたメールからの引用です。
私ども「JBS日本福祉放送」は、視覚障害者向けの放送局として、1988年より365日24時間、番組配信を行ない、見えない・見えにくい方々への情報支援活動を行なっております。
放送は、JBS日本福祉放送ホームページや、USEN440(K-08ch)でお聴きいただけます。
開局時より休まずお届けしている看板番組「新聞音訳」をはじめ、視覚障害当事者の皆様に役立つ情報(生活・防災・IT関連など)や、QOL向上のための情報(娯楽・エンタメなど)をお届けしています。
視覚障害当事者が出演する番組も多く、視覚障害リスナーさんと同じ立場で、生の声を直接お届けすることで、リスナーの皆様の共感を、また日々直面する問題に対する実践的なアドバイスもお届けしています。
文末にて各番組のご紹介をいたしますので、ぜひお耳を傾けていただき、また、周りにいらっしゃる視覚障害者の方々やそのご家族の皆様に、本メールをシェアしていただきますようお願い申し上げます。

1.JBS日本福祉放送の聴取方法
①インターネットで聴く
JBS日本福祉放送ホームページの「放送中の番組を聴く」「過去の放送を聴く」のリンクから視聴いただけます。
②USEN440(K-08ch)
放送中の番組をリアルタイムでお聴きいただけます。
2.番組紹介
新聞音訳3番組(今日の朝刊・今日の読売新聞・各紙読書欄)
各紙朝刊よりあらゆる記事を選択し、音訳ボランティアの声でお届けしています。
「竹田と山口のときどき役立ちラジオ」、「なにわ体感!見たことないおおさか」
視覚障害当事者と晴眼者の掛け合いで、幅広い生活情報を提供するトーク番組です。
IT情報アップデート
視覚障害当事者が、実際にパソコンやスマートフォンを操作しながら解説します。
上記以外に、各界のゲストを招いて人となりを紹介する番組やオーディオドラマ、人生相談、書籍や映画や演劇を語る番組などもあります。
引用ここまで

これらの番組を聴くには、上記の方法のほかに、俺たちのラジオの目次1の中の「障害・福祉」でエンターを押し、下矢印をおし、「JBS日本福祉放送」でエンターを押すと、いろいろな項目が出てきますので、興味のあるところでエンターを押すと聞くことができます。
また、高知システムの「マイニュース」の目次でエンター。下矢印でラジオを選択してエンター。下矢印で日本福祉放送を選択してエンターを押し、現在放送中か、過去の放送かを選び、エンターを押します。現在放送中を選んだ方はそのままエンターを押すと放送を聞くことができます。
過去番組を選んだ方は、番組名の一覧が出てきますので、上下カーソルキーで聞きたい番組を選んでエンター。さらに何回目の放送かを選べますので聞きたい項目でエンターを押すと再生されます。

今回のメッケンジャー、いかがでしたか?このコーナーでは皆さんからのご意見、情報などを募集しております。些細なことでもかまいませんのでご連絡ください。

それでは次回をお楽しみに。

■■4 ピッカピカ新刊紹介

貸出希望の際は、図書の種類と書名、または番号をお知らせください。予約受付後、9月30日からの貸出となります。

■点字図書
一般向け図書
 No書名(巻次、副書名)著者名 冊数
1 仙台あらえみし日和 – 杜の都で本と暮らす 土方正志/著 6巻
夢野久作未発表書簡発見、被災地発信の文学賞、伝説の郷土作家、日本野球黎明期と仙台…。仙台で出版社&古本屋を営む〈出版人〉が、そのウラ話・こぼれ話を徒然なるままに綴る。『河北新報』日曜版掲載を加筆修正し単行本化。プレスアート
2 道 平成21年~平成31年 – 天皇陛下御即位三十年記念記録集 宮内庁/編 11巻
平成21年から平成31年2月まで、天皇皇后両陛下が式典で述べられたお言葉や御歌などを項目別に収録。平成最後の10年間の両陛下の道のりをたどれるお言葉集。NHK出版
3 犯罪被害者白書(概要版) 令和5年版 国家公安委員会 ほか/編 1巻
「第4次犯罪被害者等基本計画」に基づき、令和4年度に犯罪被害者等のために講じた施策の概要を5つの重点課題の柱立てに沿ってまとめる。警察庁
4 うちの夫を「神夫」に変える方法 – 私さえ我慢すればはもう卒業!幸せ妻の習慣 河村陽子/著 3巻
試してみたら鬼化した夫がみるみる変化した! 9000件以上の夫婦を救った夫婦問題カウンセラーが、“家族を大切にしないダメ夫”を“家族を大切にする神夫”に変える夫婦関係修復メソッドを紹介する。青春出版社
5 普通をずらして生きる – ニューロダイバーシティ入門 伊藤穰一 ほか/著 3巻
標準的な能力を持つ人と区別されてきた、自閉症などの非定型な人たち。しかし、これからは両者が混ざることでこそ社会が変化する。ニューロダイバーシティのありかたを教育に実践する2人が、多様性社会の最新デザインを語る。 リンクタイズ
6 地域保健・健康増進事業報告の概況 令和3年度 厚生労働省政策統括官付参事官付行政報告統計室/編 2巻
令和3年度に全国の保健所及び市区町村が実施した、地域の特性に応じた保健施策の報告。地域保健事業と健康増進事業の統計の概要をまとめる。 厚生労働省政策統括官付参事官付行政報告統計室
7 交通安全白書(概要版) 令和5年版 内閣府政策統括官(政策調整担当)/編 1巻
「自転車の安全利用の促進」について特集するとともに、令和4年度の交通事故の状況及び交通安全施策の現況の概要をまとめる。 内閣府政策統括官(政策調整担当)
8 坂本龍一語録 – 教授の音楽と思考の軌跡 円堂都司昭/著 3巻
生前の坂本龍一が交流のあった著名人との対話のなかで発言した数々の言葉を、音楽、文化、社会の分野に厳選し、その言葉が発言された背景と共に解説。彼の多面性、全体像を浮き彫りにする。 ぱる出版
◎ 文学 小説・エッセイなど
9 乱歩殺人事件 – 「悪霊」ふたたび 芦辺拓 ほか/著 3巻
江戸川乱歩が昭和8年に連載開始した「悪霊」は、傑作となるはずだった。しかし、乱歩の「作者としての無力を告白」した宣言で途絶した。乱歩がぶちあげた謎を解き明かすと同時に、なぜ未完になったかに迫るミステリ。 KADOKAWA
10  かぎろいの島 緒音百/著 4巻
小説家の青年に届いた一通の手紙。天涯孤独の彼は手紙を頼りに、記憶にない故郷、九州南西部の陽炎島へ向かう。しかしそこは、地元の者も近寄らぬ禁域、異人殺しの伝説が残る忌まわしき島で…。孤島のホラーミステリー。 竹書房
11 法王の牙 – 病院サスペンス集 黒岩重吾/著 5巻
場末の病院に巣くう、権力欲・愛憎・欲望…。社会の底辺から、人間の業を描き切った黒岩重吾初期作品の真骨頂、「病院」「医療」を背景にしたサスペンス全6篇を収録する。中央公論新社
12 ほうかごがかり 2 甲田学人/著 4巻
瀬戸イルマから「「ムラサキカガミ」の絵を描いてください」と、代理で「記録」を頼まれた二森啓が返した答えは思いがけないものだった。それが自分の命にかかわることとわかっていて…。『電撃ノベコミ+』掲載を加筆・修正。 KADOKAWA
13 海風 今野敏/著 4巻
日本に開国を求めるアメリカの艦隊司令長官・ペリーの対応に幕府は苦慮していた。小姓組番士・永井尚志は、老中首座・阿部伊勢守正弘により、幕府の対外政策を担う海防掛に抜擢され…。『小説すばる』連載を単行本化。 集英社
14 盲導犬の魔術師 – 時代の証言者 多和田悟/著 1巻
読売新聞に掲載された「時代の証言者」(2018年5月23日から7月4日まで全30回連載)をすべて収録し、冊子にしたもの。 読売新聞社
児童向け図書
15  13歳からの著作権 – 正しく使う・作る・発信するための「権利」とのつきあい方がわかる本 久保田裕/監修 2巻
著作権という言葉には、なんだか難しそう、侵害したら訴えられるというネガティブな印象があるかもしれません。でも著作権は誰かをこらしめるための法律ではなく、作品を作った人の権利を守るための法律なんです。 メイツユニバーサルコンテンツ
16 えんぴつはだまってて あんずゆき/作 1巻
百年以上の歴史をほこる小学校に通うエリカが備品室の前でひろったえんぴつ。すてちゃおうと思ったのに、いきなりへんてこな生きものが現れた。 文渓堂
17 だいじょうぶくん 魚住直子/作 1巻
新学年になってから1週間。あたらしいクラスにまだなじめない「そうた」は、学校から帰る途中リサイクルショップで古いぬいぐるみに話しかけられた。もち主に大切にされてきたものは人と話せるようになるのだという。だいじょうぶくんの触図入り。 ポプラ社
18 怪談オウマガドキ学園 27 – あけてはいけない道具箱 常光徹/責任編集 1巻
オウマガドキ学園のクラスメートはオバケと幽霊と妖怪と…。さあ、もうすぐ授業がはじまるよ。27は、「道具や持ち物」をテーマに13編の怖い話を収録。ハードカバー版も同時刊行。 童心社
19 コトノハ町はきょうもヘンテコ – 飛ぶ教室の本 昼田弥子/作 1巻
おじいちゃんとなかよしの小学生レンちゃんが住むコトノハ町は、ちょっとヘンテコな町です。おじいちゃんにとどけものをしにいくレンちゃんは、土手でちょっとだけ道草をくうことにして、草をちぎると口にほうりこみ、むしゃむしゃ。 光村図書出版
20 西遊記 16 化の巻 斉藤洋/文 2巻
比丘国を出て旅を続ける三蔵一行が黒松の森の中で見つけたのは、木にしばりつけられ腰から下を土にうめられた若い女だった。ふつうの人間であるわけがないとあやしむ悟空たちだが、三蔵に命じられ女を助け出し、近くの禅寺まで連れていくことに。 理論社
■録音図書
音声デイジー
一般向け図書
1 AIにはできない -人工知能研究者が正しく伝える限界と可能性 栗原聡/著 6時間38分
そもそもAIとは何か? 何ができ、何ができないのか? その限界と可能性を正しく理解し、テクノロジーが生み出す「新しい時代」に、人とAIがどのような関係となっていくのかを考察する。 KADOKAWA
2 あっという間に人は死ぬから -「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方 佐藤舞/著 6時間18分
「時間の浪費」はなぜ起こるのか。現代人の課題を「有意義な時間の使い方」にあるとし、先人の知恵と最新の文献から、後悔しない人生を送るための時間の使い方を体系的に整理する。KADOKAWA
3 ネガティブの教科書 -気持ちが楽になる生き方 武田双雲/著 2時間39分
「苦しいときは改善のチャンス」「失敗したら前向きに反省する」「答えのない時代をワクワクして生きる」…。真のポジティブを自分の中に取り入れるために、ネガティブについて知り考える本。 きずな出版
4 受援力 -“介護が日常時代”のいますべてのケアラーに届けたい本当に必要なもの 町亞聖/著 8時間13分
人に助けを求める力、「受援力」。30年以上の長きに渡り、介護を“生涯のテーマ”のひとつとして啓発活動を続けてきた元アナウンサーの町亞聖が、自身の介護経験を交え、介護における受援力を発揮することの大切さを伝える。 法研
5 40歳から始める「脳の老化」を防ぐ習慣 和田秀樹/著 3時間12分
前頭葉が衰えると「ボケ」が始まる! 前頭葉を鍛えるには、計算やパズルをするより、日常的に感情や思考を刺激することが大切。そのために役立つ75の習慣を紹介します。「感情老化度」テスト付き。 ディスカヴァー・トゥエンティワン
6 軽めし -今日はなんだか軽く食べたい気分 山口祐加/著 2時間14分
パックで作るお刺身定食、しらたきのビーフン炒め風、あっという間のサンラータン…。分量・調理の負担・体の負担が軽いご飯を「軽めし」と名づけ、最小限の手数で最大限のおいしさを導き出すレシピを紹介する。ダイヤモンド社
7 私に起きた奇跡 -作詞家・音楽評論家湯川れい子の数奇な人生 湯川れい子/著 6時間12分
「エルヴィス・プレスリーが結婚証明書にサイン」「決死のインド旅行でガンが消えた」…。作詞家・音楽評論家の湯川れい子が、奇跡の連続だった自らの人生を振り返る。ビジネス社
8 笑いのある世界に生まれたということ 中野信子/著 5時間28分
人間にとって笑いとは何なのか。芸人のコミュニケーション力とは。自分を好きでいられるための処世術とは-。「笑いの力」で人生が変わった人気漫才師が、脳科学者と笑いについて語り合う。講談社
9 ポンコツ一家 -2年目 にしおかすみこ/著 5時間37分
母、80歳、認知症。姉、47歳、ダウン症。父、81歳、酔っ払い。元SMの一発屋の女芸人・にしおかすみこが、壮絶だけど笑って泣ける、家族のリアルな物語を綴る。
講談社
10 大局に立ち、ブレずに生きる羽生善治の言葉 -80 WORDS OF YOSHIHARU HABU 桑原晃弥/著 3時間20分
時代に合わせても迎合はしない、簡単に手に入れたものは簡単に失われる、努力が実を結ぶには時間がかかる…。ブレずに生きる羽生善治の、進化し続けるためのワンフレーズを紹介する。 リベラル社
11 怖い日本語 下重暁子/著 3時間51分
「元気」と「勇気」は「与える」ものではない、「断言」を避ける言い方が多すぎる…。アナウンサー、作家として88歳の現在まで「言葉」と関わり続けてきた著者が「今どきの日本語」の中に潜む危うさについて警告する。 ワニ・プラス
◎文学 小説・エッセイなど
12 読んで、感じて!こてんみゅーじあむ 第2巻 -たべもの 根来麻子/編著 3時間40分昔の人々の食事風景をのぞいてみよう! 「万葉集」「浮世風呂」などの古典作品から、たべものに関するエピソードを紹介する。音読してみたい原文の一文も掲載。『毎日小学生新聞』連載を大幅に加筆・修正。文学通信
13 そんな言葉があることを忘れていた せきしろ/著 1時間22分
五月雨の向こうに辞めたバイト先が見える まるで季節を運んできたかのような顔をしている 首にタトゥーが見えてもサンタ 少し組み立ててから説明書を見始める 自由律俳句集。左右社
14 和歌からはじまる大人の教養 -英語で古典 ピーター・J.マクミラン/著 2時間34分
作品に込められた意味、音の表現、和歌の技法…。翻訳を介すことで理解が深まり、古典が新鮮に見えてくる! 100分de名著「百人一首」指南役が、日本の詩歌の世界を英訳と共に楽しく伝える。『朝日新聞』連載を加筆修正。 KADOKAWA
15 転生刑事 安達瑶/著 9時間22分
不良刑事・如月はワイロを受け取った帰り道に殺され、気が付くとタイムワープして1年前の自分になっていた。自分が誰に殺されるのかを捜査するうちに、謎が謎を呼び、思わぬ真実が明らかになって。実業之日本社
16 いつか会ったあなたと、きっと出会う君に 石野晶/著 5時間36分
彼女である雛子とお互いの故郷を巡る旅をしている晴文。ある朝目が覚めると、雛子が子どもの姿になっていた。不思議な現象に戸惑う晴文に、子どもの雛子は「たびを、続ける」と告げ…。双葉社
17 記憶アパートの坂下さん いぬじゅん/著 6時間45分
記憶喪失の男子高校生、前世の記憶があるOL、若年性認知症の男性、体内記憶を持つ女の子…。全員「記憶」に関する悩みを抱えているアパートの住人たち。そして大家の「坂下さん」にも秘密があって…。書き下ろし連作短編集。PHP研究所
18 夫婦包丁のおしながき 遠藤遼/著 5時間58分
波前藩の御料理番・弥之助は、何者かに襲われ味が分からなくなった。思い悩み切腹をしようと決意したとき、女中のお佐江が稀有な味覚を持っていることに気づく。夫婦となった2人は、加賀藩との料理勝負などの難題に挑み…。ポプラ社
19 ナチュラルボーンチキン 金原ひとみ/著 6時間15分
仕事と動画とご飯のルーティン生活を送る、45歳一人暮らしの労務課勤務・浜野文乃。ある日上司の命令で、在宅勤務ばかりで出社しない編集部の平木直理の家へ行くことになるのだが…。 河出書房新社
20 蔦重の矜持 車浮代/著 5時間31分
武村竹男は、フランス育ちの孫のジェラールを伴い、再び江戸時代へ。以前は蔦重から様々な教えを受けた竹男だが、今度は蔦重にどうしても聞き入れてもらいたい、ある「切実な願い」があった…。「蔦重の教え」の続編。 双葉社
21 これが最後の仕事になる 講談社/編 5時間05分
最初の1行は全員一緒。2行目からは予測不可能-。「これが最後の仕事になる」という1行から始まる、24の物語を収録する。会員制読書クラブ「メフィストリーダーズクラブ」のサイトで公開された作品に加筆修正。 講談社
22 いくさじまた -臼杵戦役後始末 清水朔/著 7時間39分
明治10年、西南戦争が勃発。その戦火は広がり、大分・臼杵にも迫ろうとしていた。臼杵の士族たちは官軍に付くことを決め、勤皇臼杵隊を編成する。予備隊に配属となった赤嶺煕にとって、これが初めての戦だった…。光文社
23 戦国虫王 -「世界最強虫王決定戦」外伝 新堂冬樹/著 7時間25分
カブト幕府転覆を企てようと、ノコギリクワガタ藩主とオオスズメバチ藩主が肢を組んだ。毒蟲らをも巻き込んだ戦乱の幕が切って落とされ、さらに強大で残虐な南蛮虫までもが来襲。カブト将軍は自らを顧みず戦いに挑み…。光文社
24 南北相克 -北の御番所反骨日録 12 芝村凉也/著 7時間09分
流行病で主夫婦が亡くなった蒲団屋・橘屋。周囲の商家が見世を処分したが、後になって橘屋の遠縁を名乗る者が昔の借用証文を持ち出し、南町奉行所に訴え出た。やがて、この一件が南北両奉行所を揺るがす騒ぎへ発展し…。双葉社
25 私の小説 町屋良平/著 5時間02分
破壊的じゃない「私」の人生はつまんない? 芥川賞をとっても自信が持てない作家が、この世界を言葉で立て直す。第48回川端康成文学賞受賞作「私の批評」を含む全5編の〈新しい私小説〉連作集。『文藝』等掲載を単行本化。 河出書房新社
26 好きな食べ物がみつからない 古賀及子/著 5時間04分
「好きな食べ物は何ですか?」 自分のことは、いちばん自分が、わからない。どうでもいいけどけっこう切実。放っておくと一生迷う「問い」に挑んだ120日を濃厚かつ軽快に描いた自分観察冒険エッセイ。 ポプラ社
児童向け図書
27 いつか、あの博物館で。 -アンドロイドと不気味の谷 朝比奈あすか/著 4時間34分
ロボット博物館への校外学習で偶然同じ班になった、性格も家庭環境も異なる男女4人の中学生。クラスメイト以上、友達未満の彼らの中学校生活3年間を、それぞれの視点から描く。東京書籍
28 かわらのひみつ あおの こるり/文・絵 14分
むかし、ならのみやこに、かわらしょくにん、から吉という男性が住んでおりました。から吉は耳が聞こえず、うまくしゃべることができませんでした。自費出版
29 ちょっとねがっただけ 赤羽じゅんこ/作 1時間06分
ゾクッとする不気味な物語から、心がホカホカに温まる物語まで、「ねがいごと」をテーマにした作品を収めた本格児童文学短編集。「まぼろしガチャ」「ねがい箱」「だれも読み終えられない本」など全6編を収録。 国土社
30 日本一周ナゾトキ珍道中 東日本編 -5分でスカッとする結末 粟生こずえ/著  3時間10分
犯罪組織〈怪力乱神〉に、東京にある探偵事務所を放火された名探偵キリさんと助手のマッキー。追手から逃れるためキャンピングカーで逃亡生活を始めたふたりは、東日本のグルメを楽しみながら各地で出会うナゾをスカッと解決! 講談社
31 あるいは誰かのユーウツ 天川栄人/著 3時間34分
バスケ部の早記は体毛が濃いのが悩み。ある日、美術の授業で見たフリーダ・カーロの絵に引きつけられて…。「私はフリーダ」など、第二次性徴期を経た中学2年生たちの戸惑いや悩みを描く6つのストーリーを収録する。 講談社
32 がれきの町に取り残されたサーシャ -犬と戦争 舟崎泉美/作 2時間28分
ウクライナの首都キーウで、飼い主と幸せに暮らしていた子犬のサーシャ。でも、突然戦争が始まった。ケガをして、もうだめだと思ったその時、危険な戦場で命をかけてサーシャを救う人間に出会って…。本当にあった物語。 KADOKAWA
33 5年3組びっくりだ 吉野万理子/作 3時間10分
今日はどんな「!」に出あうかな? ある学校の、あるクラスに通う子どもたちを主人公にした、1話5分で読める短編集。5年3組のクラスメイトたちの15の「びっくり」話を収録する。図書館版も同時刊行。 静山社
テキストデイジー
34 AIは短歌をどう詠むか 浦川通/著 218ページ
AIが学んでいく姿から、短歌の面白さも見えてくる! 短歌を生成するAIがどのように短歌を学び、またそれをつくっていくのかを解説。短歌AIの開発を通して、人間だけにできること、AIにしかできないことを考える。 講談社
35 居心地のいい場所へ 暮しの手帖編集部/編 235ページ
「暮らし」をテーマに、豪華執筆陣で贈る珠玉の随筆集。詩人・谷川俊太郎、児童文学作家・角野栄子、画家・安野光雅など、全70人の「住まい、旅、生き方探しの話」を収録する。『暮しの手帖』本誌・別冊掲載などを単行本化。 暮しの手帖社
36  結局、人生最後に残る趣味は何か 林望/著 247ページ
絵、詩、俳句、短歌、写真、能楽、書道、ギター、声楽、古書蒐集、散歩、旅、クルマ、料理…。あらゆる趣味の世界を究め尽くした趣味人リンボウ先生が、趣味の真の意義と楽しみの極意について語る。 草思社

 

当センターは、平成21年4月より公益財団法人宮城県視覚障害者福祉協会が指定管理者制度により宮城県から指定を受け運営しております。
施設運営及び事業等々に対する利用者の皆様の意見を拝聴し、できるだけ反映させて行きますのでご意見をお寄せ願います。よろしくお願い致します。

視覚情報センターだより令和7年9月号(通巻第640号)
発行日:令和7年9月15日
編集・発行:宮城県視覚障害者情報センター
利用時間は、午前9時から午後5時まで。閉館日は、土、日曜日と、祝日、年末年始ですが、下記の日曜日は開館しております。

9月の日曜開館日 21日
10月の日曜開館日 5日、19日
11月の日曜開館日 2日、16日

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