令和7年9月15日発行第640号
視覚情報センターだより
令和7年9月号
***今月のメニュー***
1.お知らせします
2.教えて!! 社会資源
3.中村哲の「情報メッケンジャー」
4.ピッカピカ新刊紹介 -点字図書・録音図書紹介
宮城県視覚障害者情報センター
〒980-0011 仙台市青葉区上杉6-5-1
TEL 022-234-4047
FAX 022-219-1642
(夜間・閉館日は留守番電話をご利用下さい)
■■1 お知らせします
■(1) 宮城県視覚障害者情報センターの愛称について
宮城県視覚障害者情報センターの愛称について、新センター完成1周年を機に、より一層地域に開かれたセンターを目指し、皆さまに親しまれる身近な施設として多くの方々に利用していただけるよう、広く募集をいたしました。
その結果利用者の皆さま、奉仕員の皆さまから50通を超える応募をいただきました。選定会議及び宮城県の判断により以下のとおり愛称を決定しました。
愛称 「アイてらす みやぎ」
こちらは当センター利用者の方から応募いただいた作品で、「視覚障害者の方々やそのご家族がくつろいで交流でき、自分らしく居られる場所であること、利用者の皆さんの前向きな未来を照らす存在であってほしい」という思いが込められております。
また、「アイ」や「てらす」には「Eye=目・視覚、I=私、愛、相」「テラス=建物外部の開放的空間、照らす」と多様な意味も含まれています。
「県内の視覚情報に関する支援が必要な方々やそのご家族などに親しまれる愛称」をコンセプトに選考しました。これからも愛称とともに視覚障害者情報提供施設として広く県民の皆様に親しんでいただけるよう努めて参ります。変わらぬご利用をよろしくお願いいたします。
■(2) 情報センター機器講習会について
【日曜講座】
今回は、iPhoneでのインターネットの閲覧について行います。
シリを使って検索、サファリを使って検索やページを閲覧する際のページ閲覧時の便利なジェスチャー、ブックマークへの登録履歴からページを開くことなどを行う予定です。
初めての方の参加も歓迎いたしますのでお気軽にどうぞ。iPhoneをお持ちでない方には貸出用の端末を準備いたします。
日時:令和7年10月5日(日) 10時~15時
場所:閲覧・交流スペース
午前の内容 — iPhoneでのインターネットの閲覧
午後の内容 — ICTサロン(情報機器よろず相談会)
定員:4名程度(午前・午後のみの参加も可)
申し込み・締め切り:9月29日(月)
午後の参加の方は、お申し込み時に支援を受けたい内容をお知らせください。
【水曜講座】
毎週水曜日の午前9時から10時までよろず相談会を開催しております。予約・申し
込み不要です。
■(3) 視覚障害者情報交流会のお知らせ
前月号に引き続き、情報センター主催の情報交流会の開催についてお知らせします。皆さんで集い、情報を共有する場にしたいと思っておりますので、お近くで開催の際は、お気軽にご参加ください。
視覚障害者向けの日常生活用具や、便利グッズなども展示しますので手に取ってご確認・体験いただけます。
1 松島町 10月10日(金) 13時~15時30分
会場:松島町文化観光交流館 アトレ・るHall 1階 会議室
内容
「こんなときどうすれば?知って得する福祉情報」、懇談会、便利グッズの紹介・ 体験
2 東松島市 10月14日(火) 13時~15時30分
会場:老人福祉センター
内容
耳で楽しむ読書「デイジー図書の紹介」、懇談会、用具・便利グッズの紹介・体験
3 石巻市 10月20日(月) 13時~15時30分
会場:ささえあいセンター 3階 ささえあいホール
内容
耳で楽しむ読書「デイジー図書の紹介」、懇談会、用具・便利グッズの紹介・体験
4 多賀城市 10月24日(金) 13時~15時30分
会場:多賀城市立図書館 2階 SHARE LOUNGE多賀城
内容
耳で楽しむ読書「デイジー図書の紹介」、懇談会、用具・便利グッズの紹介・体験、図書館見学
5 美里町 10月28日(火) 13時~15時30分
会場:駅東地域交流センター 1階 多目的ホール
内容
「視覚障害者に対する福祉制度について」、懇談会、便利グッズの紹介、体験
このほかにも、各地域で開催しますので、お近くの方、近隣地域の方もお気軽においでください。会場でお待ちしております。
(4) すいてん会のお知らせ
10月のすいてん会は、「ソーシャル・ビュー」と題して、みなさんで語り合いながら絵画を楽しむイベントを行います。
名画(もちろんレプリカですが)をグループ毎に言葉のみで鑑賞するもので、目に見えるものだけでなく鑑賞する人が思ったこと、印象、思い出した経験など、主観的な意味も語り合います。
通常の美術鑑賞は静かな美術館で鑑賞するので、声を発せず内向的な楽しみになりがちですが、今回は積極的に声を出してグループの仲間とやりとりしながら作品を鑑賞しましょう。
利用者のみなさんはもちろんですが、奉仕員の方の参加も歓迎しますのでお気軽にご参加ください。
日時:10月15日(水) 13時~15時
締め切り:10月14日(火)
■(5) 差し上げます
以下の資料を差し上げます。
なお、先着順とさせていただきますので、ご希望の方はお早めにお申し込みください。お一人様3タイトルまでとさせていただきます。
締切は、10月15日といたします。
【点字版】
〇心の糧 8月号
○点字厚生 310号
〇にってんボイス 8月号
〇ふれあいらしんばん 7月発行
〇ワールド・ナウ 第62号
〇石川県広報誌 6月号
〇日本語反省帳-間違いだらけのあなたの日本語 岩淵匡/著 全3巻
〇体と心の疲れが消えていく「滋養食」- すべての不調は、「内臓疲労」が原因だった! 藤田紘一郎/著 全2巻
〇悩みを笑い飛ばす力 – 一休さんの禅的思考 枡野俊明/著 全2巻
〇「さ・か・さ」の学校 – マイナスをプラスに変える20のヒント 加藤登紀子/著 全2巻
■(6) サピエサポートセンター 受付曜日・時間変更のお知らせ
9月2日(火)から、サピエサポートセンターの受付曜日と時間を変更いたします。
TEL:06-6131-6236(東日本エリア)の受付を週3日から週5日に拡大します。
また、東日本エリア・西日本エリアとも、昼休みの時間を設けます。
お急ぎの場合はエリアに関わらずお問い合わせください。
TEL:06-6131-6236(東日本エリア)火~土 10時~16時30分
(11時30分~12時30分は昼休み)
TEL:06-6441-1171(西日本エリア)火~土 10時~16時30分
(12時30分~13時30分は昼休み)
※祝祭日・及び休館日を除く
■(7) 「見えない・見えにくい方の安全な鉄道利用のための歩行講習会」開催のお知らせ
見えない・見えにくい方にとって、鉄道を利用して出かけるということは、危険な思いと隣り合わせというイメージを持たれている(あるいは実際に経験した)方も多いのではないでしょうか?
ですが、鉄道の安全な利用方法を知り、安心して出かけられるようになれば、日本全国どこにでも行くことが出来ると言ってもいいくらい、外出の幅が広がります。
今回の講習会を通して、そうした可能性を広げるためのお手伝いが出来ればと思っております。皆さんのご参加をお待ちしています。
1 日時:2025年11月6日(木) 10時~12時15分
2 会場:JR仙台駅 (集合場所は2階中央階改札口前)
3 対象:視覚障害がある人 (手帳の有無は問いません)
4 内容
① 体験しよう
音声での券売機の使い方、鉄道利用時の安全確認の方法などを、実際にホームを歩き、停車中の電車で乗り降り体験をします。
② 聞いてみよう
皆さんが駅や電車を利用する時に、駅員さんにホーム移動や電車乗降の誘導サポートをお願いするという方法があります。では、どのようにお願いすれば良いのか、どのような事をお願いできるのかなど、実際に駅員さんに聞いてみましょう。それ以外にも、知っていて損はない情報など、教えてもらえるかも…?
5 費用:無料
6 定員:10名(視覚障害当事者人数として)※応募者多数の場合は抽選
7 申し込み:2025年10月17日(金)午後5時まで下記連絡先に電話で申し込み
8 問合せ・連絡先
日本盲導犬協会仙台訓練センター 視覚障害サポート部
TEL:022-226-3910
■(8) 仙台短篇映画祭(ユニバーサル上映)のお知らせ
9月20日~23日までせんだいメディアテークで行われる仙台短篇映画祭のユニバーサル上映についてお知らせいたします。
1.日時
9月23日(火・祝日) 11:00~13:10
2.場所
せんだいメディアテーク 7階スタジオシアター
3.このプログラムについて
ユニバーサル上映『タリナイ』 Hプログラム
父が過ごした最期の地をめぐる、宮城県亘理町在住の佐藤勉さんを記録したドキュメンタリー。当プログラムは、「ユニバーサル上映」として、日本語字幕付きで上映し、ご希望する方にFMラジオを貸し出し、イヤホンで音声ガイドを聞きながら映画を楽しむことができます。
上映後は、大川史織監督によるリモートでのゲストトークを開催します。
4.作品紹介文
1945年4月。ひとりの日本兵が戦地マーシャル諸島で命を落とした。補給が絶た
れたことによる飢えであった。2016年4月。74歳になった息子は、マーシャル在住
歴のある若者3人とともに、父が過ごした最期の地をめぐる旅に出た。ひとりの日本兵の魂を追いかけつつ、不意にマーシャルの人々の「記憶」に触れ、慌てる。これは、ただの慰霊の旅なのか?美しい海と陽気なウクレレが心にざわめくドキュメンタリー。
5.料金
当日チケット 1500円
障害者手帳をお持ちの方は、800円。お付き添いの方1名まで無料。
■■2 「教えて!! 社会資源」 ~宮城県立視覚支援学校理療科~
宮城県立視覚支援学校は、視覚に障害のある方を対象とした県内唯一の教育機関です。本校は、昨年度、創立110周年を迎えた歴史ある学校で、幼稚部、小学部、中学部、高等部普通科、そして、職業教育を行う理療科が設置されています。現在は、校舎新設のための建て替え工事を行っており、慌ただしい中ではありますが、毎日、沢山の幼児児童生徒が元気に登校しています。今回は、その中でも理療科について詳しくお話ししていきます。
■理療科について
理療とは、あん摩・マッサージ・指圧、鍼、灸を用いた治療を指し、「三療」と呼ばれることもあります。理療は、東洋医学の一分野として、理論・技術が確立された医療であり、また、視覚障害者の職業としての歴史もありますが、これらは国家資格のため、施術を行うには、年に一度行われる国家試験に合格する必要があります。本校の理療科は、この3つの資格習得を目指す学科となります。
■理療科の3つの課程について
本校理療科には、高等部保健理療科、専攻科保健理療科、専攻科理療科の3つの課程があります。理療科の学習内容には、解剖学や生理学、東洋医学などの理論科目、あん摩・マッサージ・指圧などの実技科目、外来の患者様を施術する臨床実習などがあり、どの科においても基本的な学習内容は変わりません。では、3つの課程の違いは何なのでしょうか。
それらの大きな違いとしては、まず入学条件があります。高等部保健理療科は、中学卒業資格を条件とし、国語や数学などの教養科目と平行して、理療の専門知識を学んでいきます。卒業時に得られる資格は、あん摩・マッサージ・指圧師国家試験受験資格のみであり、学習期間は3年です。専攻科保健理療科、専攻科理療科はこれとは異なり、高校卒業資格を有していることを入学条件としています。学習期間はどちらも3年ですが、専攻科保健理療科はあん摩・マッサージ・指圧師のみを、専攻科理療科は、これに加え、はり師、きゅう師の3つの資格を同時に目指す学科になります。
■学習について
理療科での学習は、西洋医学や東洋医学に加え、実技科目があることなど、より専門的な内容となっています。初めは「授業についていけるかな?」と不安に思う方もいらっしゃいますが、理療科では、生徒の実態に応じた学習を進めるほか、補助具やICTを活用し、視覚障害へのサポートも充実しているため、入学した生徒は、立派な施術者として卒業していきます。また、校内での学習のみならず、校外での実習や治療院見学など、専門的知識を深める行事もあり、広い視点から学習に取り組むことができます。
■進路について
卒業後の主な就職先は、訪問マッサージ事業所、老人保健施設、整形外科等の病院、治療院などです。また、ご自身で治療院を開業される方もいます。生徒の要望をもとに、それぞれにあった進路先を、丁寧に検討していきます。
■入学相談等に関するお問い合わせ
理療科への入学をお考えの方や、理療科についてもっと詳しく知りたい方は、以下までお問い合わせください。
[問い合わせ先]
宮城県立視覚支援学校相談支援センター
教諭 狩野敏彦または中澤由美子まで
電話:022-234-6333
E-mail:myg-shikaku-soudan@od.myswan.ed.jp
■■3 中村哲の「情報メッケンジャー」
皆さんいかがお過ごしですか?今回は視覚障害者のためのネットラジオ、「JBS日本福祉放送」を紹介します。
ここからは、先方からいただいたメールからの引用です。
私ども「JBS日本福祉放送」は、視覚障害者向けの放送局として、1988年より365日24時間、番組配信を行ない、見えない・見えにくい方々への情報支援活動を行なっております。
放送は、JBS日本福祉放送ホームページや、USEN440(K-08ch)でお聴きいただけます。
開局時より休まずお届けしている看板番組「新聞音訳」をはじめ、視覚障害当事者の皆様に役立つ情報(生活・防災・IT関連など)や、QOL向上のための情報(娯楽・エンタメなど)をお届けしています。
視覚障害当事者が出演する番組も多く、視覚障害リスナーさんと同じ立場で、生の声を直接お届けすることで、リスナーの皆様の共感を、また日々直面する問題に対する実践的なアドバイスもお届けしています。
文末にて各番組のご紹介をいたしますので、ぜひお耳を傾けていただき、また、周りにいらっしゃる視覚障害者の方々やそのご家族の皆様に、本メールをシェアしていただきますようお願い申し上げます。
1.JBS日本福祉放送の聴取方法
①インターネットで聴く
JBS日本福祉放送ホームページの「放送中の番組を聴く」「過去の放送を聴く」のリンクから視聴いただけます。
②USEN440(K-08ch)
放送中の番組をリアルタイムでお聴きいただけます。
2.番組紹介
新聞音訳3番組(今日の朝刊・今日の読売新聞・各紙読書欄)
各紙朝刊よりあらゆる記事を選択し、音訳ボランティアの声でお届けしています。
「竹田と山口のときどき役立ちラジオ」、「なにわ体感!見たことないおおさか」
視覚障害当事者と晴眼者の掛け合いで、幅広い生活情報を提供するトーク番組です。
IT情報アップデート
視覚障害当事者が、実際にパソコンやスマートフォンを操作しながら解説します。
上記以外に、各界のゲストを招いて人となりを紹介する番組やオーディオドラマ、人生相談、書籍や映画や演劇を語る番組などもあります。
引用ここまで
これらの番組を聴くには、上記の方法のほかに、俺たちのラジオの目次1の中の「障害・福祉」でエンターを押し、下矢印をおし、「JBS日本福祉放送」でエンターを押すと、いろいろな項目が出てきますので、興味のあるところでエンターを押すと聞くことができます。
また、高知システムの「マイニュース」の目次でエンター。下矢印でラジオを選択してエンター。下矢印で日本福祉放送を選択してエンターを押し、現在放送中か、過去の放送かを選び、エンターを押します。現在放送中を選んだ方はそのままエンターを押すと放送を聞くことができます。
過去番組を選んだ方は、番組名の一覧が出てきますので、上下カーソルキーで聞きたい番組を選んでエンター。さらに何回目の放送かを選べますので聞きたい項目でエンターを押すと再生されます。
今回のメッケンジャー、いかがでしたか?このコーナーでは皆さんからのご意見、情報などを募集しております。些細なことでもかまいませんのでご連絡ください。
それでは次回をお楽しみに。
貸出希望の際は、図書の種類と書名、または番号をお知らせください。予約受付後、9月30日からの貸出となります。
当センターは、平成21年4月より公益財団法人宮城県視覚障害者福祉協会が指定管理者制度により宮城県から指定を受け運営しております。
施設運営及び事業等々に対する利用者の皆様の意見を拝聴し、できるだけ反映させて行きますのでご意見をお寄せ願います。よろしくお願い致します。
視覚情報センターだより令和7年9月号(通巻第640号)
発行日:令和7年9月15日
編集・発行:宮城県視覚障害者情報センター
利用時間は、午前9時から午後5時まで。閉館日は、土、日曜日と、祝日、年末年始ですが、下記の日曜日は開館しております。
9月の日曜開館日 21日
10月の日曜開館日 5日、19日
11月の日曜開館日 2日、16日
〒980-0011宮城県仙台市青葉区上杉6-5-1
TEL:022-234-4047
貸出優先番号:022-234-9407
(夜間・閉館日は留守番電話をご利用ください。)
FAX:022-219-1642
ホームページ:https://miyagi-sikaku.org/
Eメール:miyagi-sikaku@nifty.com
貸出用メール:kasidasi@miyagi-sikaku.org